「書く」ということ

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7月13~14日にかけて、第3回ライター塾を開きました。

今回で3回目になりますが、毎回、
「書く」ことって、「想い」に輪郭をつけることだなあと感じます。

参加者の皆さんには、お題に沿って書いてもらうのですが、
最初は、どうまとめていいのかわからず、仕上げた文章も散らかっています。

まずは、書き直す前に言葉で思考の整理整頓をします。
あれもこれもと書きたいことがいっぱいある人には「何を」一番書きたいのか?
何が伝えたいのか見えていない人には、一番感動したことは何か?
前後の筋が通っていない人には、どんな順番でそれを考えたのか?

私が質問するうちに、皆さんだんだん頭が整理され、
次に書く文章が、ぐんとよくなっていたりします。

私はそのお手伝いをしながら、
「思考」から「書く」へのプロセスを目の前で見せていただいているようで、
毎回感動します。
今回の参加者の方々に「ライター塾とは」というお題で、300字以内で文章をまとめてもらいました。
そちらをご紹介します。

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私は「見たこと」「聞いたこと」すべてを伝えたい性分です。

そのため、書いた文章はただの言葉の羅列となり、一番伝えたいことは霧の中へ。
すると、一田さんは私が立ち往生している場所まで来て、どこへ向かって行くとよいのかを的確に伝えて下さいます。
それが、もう見事で…。「道はこっちだったのかー!」と一瞬で霧が晴れていきます。
道がわかった後の文章は、自分でもびっくりするほど、変わっていくのです。
ライター塾へ来ると、このような体験が待っています。
心地よい空間で、美味しいものを食べて、文章を書いて、悩んで、
一田さんのナビゲーションにより、「そういうことかー!」を体験する場所。
それが、ライター塾です。楽しいですよ~。(城絢子)

ライター塾は、一田さんから“書く”ことについて学ぶ場。
一日目の初めはご自身のお仕事についてと、書くコツについて話してくださる。その後、元々知っていることや資料を元に書く。二日目は、インタビューして書く。
初めは、一番のことを書き足らず、他に余分な字数をかけている。だが、一田さんが投げる質問に対し考えると、その文の主題や道筋が霧の晴れるように姿を現す。爽快だった。インタビューでは、更に深く奥へ掘り進みたくなる自分に驚いた。
書くことは考えること、事実と感情を分ける、時間とお金をかけた分だけ解る……多くの言葉と熱をいただいた。“あっという間に終わるが、ここで得たものは一生のもの”それを今も感じている。(池上かや)

 

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『伝わる』文章を書くことに悩んでいた時に、ライター塾が開催されることを知りました。そこで学んだのは理論の中にオリジナリティを含ませるという高度なこと。教えて頂くこと全て素人の自分には目から鱗でした。一田さんは優しいお人柄の中にしっかりとした芯があり、それはお家や表情、口調からも感じられました。受講中に感じた、書きたいけど書けないモヤモヤに対して的確なアドバイスがあり、目の前の雲が晴れたような感覚がカウンセリングを受けているようでした。一番印象深い『書くことは思考をまとめること』ということを実践するのは難しいことだけど、自分にしか書けない文章は自分で感じ、考えながら探していくしかないと感じました。(和多由里)

普段の生活で自分がどんな人間かを考える時間ってなかなかないように思う。
ライター塾は書くことを学ぶ場だけど、それはすなわち自分と向き合う時間だった。
お題について文章を書く。
みんな違う。違いから自分を知る。一田さんはひとりひとりの個性を褒め、そして質問をしてくれる。
「一番言いたいことはどんなこと?」「この言葉ってどういう意味?」
自分だけで書いてるとついつい書きやすい表現を選んでしまう。
だけど質問に答えようとすることで思考は深まり、自分としっかり対峙することで表現は深くなる。
直していった文章は、最初のものよりずっと自分の気持ちに近くて読みやすい。
あぁもっと自由自在に言葉を紡げるようになりたいと思った。
ライター塾を通して自分のことが前よりよくわかった。
質問の大切さも知り、書けば書くほどうまくなることも教えていただいた。
よい文章を書けるようになりたい!やるべきことはたくさんある!
そう思うとワクワクが止まらなかった。
帰り道、「この私でここからまたスタートしよう。」そんな風に思っている自分がいた。(熊坂友加里)

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梅雨が長引き少し気温の低い三連休の二日間、一田さんのご自宅でのライター塾に参加してきました。
和室に座っての講義ですが、私は緊張のせいか足がつってしまい急遽椅子席を準備していただき情けないスタートとなりました。
書く事を順序だてて教えていただき、六人の書いた文を褒めたり厳しく指摘しながら添削して下さいます。それぞれの文にはその人らしさが表れていて読むうちお互いの事を知っていく事もできました。
疲れた頃には美味しいご飯とお手製のお味噌汁、おやつを準備して下さっていて、緊張を和らげるような細やかなおもてなしにはその都度感動しました。
書く為には知る事、知る為には聞く事が大事です。これからは多くの発見を楽しみ、書く機会を増やしていきたいと思います。(西胤真澄)

「私なんかが参加していいのだろうか?」応募することを決心出来ずにいる方は沢山いるのではなかろうか。私もそうだった。でも他の人と比べる必要なんてないということを参加して実感した。それは一田さんがとても広い心で受け止めその人に寄り添ったアドバイスを下さるからに違いない。参加者とのおしゃべりや美味しい昼食やおやつに心がしあわせで一杯になる。書くことは考えることであり、そのことは自分に向き合うきっかけとなる。「沢山の経験をして自分の引き出しをいっぱいにしていかなくては書けない」と一田さんはおっしゃった。そんな一言一言が書くことだけに留まらず、自分の仕事や生活そのものに繋がっていくのを感じた。(岡部薫)

 

参加者の皆さん、そして、お手伝いをしてくれたあやちゃん、お疲れ様でした。
またどこかでお目にかかれますように。

 

 

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