「一田書房」立ち上げの裏話をちょっと……

最近夜明けが早くなって、ウォーキング途中の足元が見えるようになってきました。
そんな中、見つけたのがフキノトウの花。
ひゃ〜、こんなところにいたのね〜!
と思わず嬉しくなってしまいました。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて!
週末の土曜日に、「一田書房×ライター塾通年コース」の募集を開始いたしました。
ありがたいことに、説明会には100名以上の方が参加くださってびっくり!
私のzoomでは、100名以下しかつなげなかったため、
慌てて契約コースを変更するなど、嬉しいバタバタ時間を過ごしました。

そして、カートオープンの日もたちまちsoldoutとなり、
「本当に集まってくださるかしら……」と不安でたまらなかったのに、
ほっと胸を撫で下ろしました。

今、参加者のみなさんにファーストメールをお送りしたばかりです。
いよいよ4月から、初めての「ライター塾通年コース」のエッセイコースとマガジンコースがスタートします。

パソコンの前で準備してくださったのに、
お申し込みが叶わなかったみなさま、本当にごめんなさい!
私ひとりが添削し、やりとりをするので、募集人数が少なくて、
みなさんのご希望に応えることができなくて、心苦しく思っています。

そこで!
今後もし欠員が出たり、新たな募集をする際に、
いち早くお知らせできるように、ライン登録をしていただけるよう準備をしました。

下記から登録いただくと、お知らせをお送りします。
よかったら、アクセスしてみてくださいね。
QRコードからはこちら。

URLからはこちら
https://lin.ee/LsgFSMn

 

さて……。
この「一田書房×ライター塾通年コース」が生まれた背景を少しだけ種明かししたいと思います。

振り返ればちょうど1年ほど前。
この「外の音、内の香」のリニューアルをしたくて、
以前から知り合いだった、デザイナーの渡部忠さんに相談しました。

実は、渡部さんは「暮らしのまんなか」で取材をさせていただいた方。
初めて訪ねたのは葉山のおうちで、
その後、松本に移住され、そのお宅も追いかけるように取材をさせていただきました。
今はさらに松本から安曇野に引っ越し、
私は、その安曇野の家まで遊びに行ってまいりました。

妻のまみさんは、ご自身のニットブランド「short finger」のデザインや制作を手がける方。
渡部さんはデザイン事務所「STUDIO FELLOW」を主宰されています。
葉山の「サンシャインプラスクラウド」の小冊子のデザインをはじめ、
ウェブサイトや書籍、パッケージデザインなどで活躍されている方です。

もうこの渡部さんがスーパーマンのように、なんでも自分でできちゃう方なのです。
ご自身の家のリフォームも、床にフローリングを貼ったり、
古い建具をサイズに合わせて組み入れたり。

ウェブの構築もできるしデザインもできる。
しかも!
かつては、東京の会社でデザインを手掛けながら、
企業のブランディングなどにもたずさわり、ビジネス脳も持っているという方。

私は取材にかこつけて、いろんな相談をちょこちょこしておりました!笑

しかも、ものすご〜くいい方で、
「面白そう!」と思ったら、お金のことはちょっと横に置いておいて、
いろんな人の手助けをしたり、一緒にプロジェクトを立ち上げたり。
最近では、軽井沢の家具デザイナーでショップオーナーでもある須長檀さんと共に
障害のあるクリエイターの創作現場を育てるデザインチーム「コンスト」の
共同代表を務め、そのデザインも手がけていらっしゃいます。

そして、私が「外の音、内の香」のリニューアルを考えている、というと、
すぐに「ちょうど、東京に行く別件があるから、一田さんちまで行きますよ」
と、安曇野からビューンと訪ねてきてくれたというわけです。

我が家で、HPのリニューアルの打ち合わせをしながら、
話はどんどん脱線していきました。

そんな中で、渡部さんが、ご自身がホームページの制作に携わっている
とある料理家さんの話をしてくれました。

料理教室で学び、きちんとスキルを身につけた、と認められれば、
生徒さんは、料理家さん公認の料理教室を開くことができるのだとか……。

「一田さんも、ライター塾をやっているなら、
生徒さんが卒業した後に、何か手にできることを考えてみては?」
とアドバイスをしてくれたのでした。

え〜〜〜!
でも、私のライター塾を卒業して得られるものなんてあるかなあ〜?
と私はブツブツ……。

そこから、お茶を飲み、私が作ったプリンを食べながら
あ〜でもない、こ〜でもない、と話していたのでした……。

その中で、私自身が若い頃のことを思い返してみたら……。
「文章のスキルを磨きながら、いちばん嬉しかったのは、
初めての本を出したときかもしれない……」
と何かが見えてきました。

「そうだ! 本を1冊書くって、淡々と毎日書き続けるという『習慣』を手にいれることだった」
「なんでもないできごとも、その奥を掘って掘って掘り進めたら、
『ああ、これが私が探していたものだった』と宝物を見つけることができる。
それが、言語化というプロセスだった」
「読んでくれる人のために書くって、自分を一旦離れるってことだった」

1冊の本を書くまでに、見つけたこと、感じたことを、
どんどんと思い出していったのです。
無意識に続けてきたけれど、そのプロセスには学んだことがいっぱい詰まっている!

「そっか。
ライター塾でいろんな文章の書き方をお伝えして、
その後に、書籍を販売できるシステムを作ればいいかも。
1冊の本を作るという経験を、みなさんにしてもらったらいいかも」

「おお〜!それはいいかも。
だったら、出版社を作っちゃったら?」

「え〜!私が出版社? そんなことできるかな?」

「できますよ、絶対!」

そんな会話を繰り返し、すでに書籍コードを取って本を出版した経験のある渡部さんが、
具体的なことをいろいろ教えてくださったのでした。

ここから、私の頭の中には
「小さな出版社を作る!」という夢がむくむくと立ち上がっていったというわけです。

この後、いろんなことがありました。
ライター塾と連携させる「しくみ」を考えたり、
マガジンコースとエッセイコースを作ったり、
ちゃんと書籍が出版できるのか、渡部さんが印刷会社に見積もりをお願いしてくれたり、
書籍コードの申請をしたり。
約1年間をかけて、コツコツと準備を重ねたというわけです。

このプロジェクトは、私が頭の中で考えたことを、
形にしてくれる存在=渡部さんがいてくれてこそ、成り立ったものです。

「書籍」というプロダクトを作るためには、何が必要で、どんなプロセスを踏まなくてはいけないか、
をひとつずつ教えてくれました。
もう感謝しかありません……。

このあたりの「出版社を立ち上げるには何が必要か……」ということは、
いつかもっと先に、書いてみたいなあと思っています。

2月のいちばん寒い時期、我が家で暗くなるまであれこれ話したあの日から、
この「一田書房×ライター塾」がスタートしました。
そして、今、エッセイコース10名、マガジンコース8名の生徒さんが集まってくださり、
新しい冒険を始めようとしています。

1年後に書籍や雑誌が出来上がる日が本当に楽しみです。
そのプロセスも、少しずつ綴っていきたいと思います。
このプロジェクトは、ライター塾で参加者のみなさんに「書く生活」を楽しんでいただくこと、
書籍や雑誌を作ること、
そして、そこへむかって進むすべてのプロセスの中で、
学んだり、感じたりしたことを、シェアすること、
この3つを、どこかの誰かの役にたつように、発信していけたらなあと思っています。
みなさま、「一田書房」見守っていただけたら幸いです。

そして、書店を営んでいるみなさま。
まだ1年後になりますが、「一田書房」の本をお取り扱いくださるなら、
ぜひご一報くださいませ。

みなさま、今日もいい1日を!

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