
東京の家から駅までの道すがら。
ふっと懐かしい匂いがして、あたりを見渡したら、やっぱり!
クチナシの花が咲いていました。
ああ。以前の吉祥寺の家から出かけていた
ウォーキング途中に、毎年見かけていたあのクチナシも
今ごろ咲いているんだろうなあと思うと、
あのルーティンがもうできないことが、たまらなく寂しくなりました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
東京での日々は大忙し。
取材に行ったり、打ち合わせに出かけたり、
展示会に行ったり、歯医者へ、そしてテニスへ。
そんな中、昨夜は拙著「褒められなくても、生きられるようになりましょう」
(主婦の友社)のトークイベントでした。
西荻窪の今野書店さんのイベントスペースに、
熱心な読者の方が集まってくださって、
オンラインで見てくださった方もたくさん!
温かい会となりました。

ゲストの大平さんと、右端が主婦の友社、野崎さん。左端は幻冬舎の編集者、羽賀さんです。
ゲストは大平一枝さん。
ちょっとした打ち合わせをしただけで、
「あとは、現場でね」と言っていた通り、
その場の掛け合いで、話はあっちへいったりこっちへきたり。
フリーランスで文筆業という共通点があるので
「そうそう、そうだよねえ〜」ということばかりで、
話をしている私自身が、いちばん楽しかったかもしれません。
「褒められないと気が済まない……」
ずっとそう思っていた私は、
還暦が過ぎたことから、「これじゃあ、生きることがつらくなる」
と感じ始めました。
「褒められる」か「褒められないか」は
自分でコントロールすることができません。
「ああ、せっかく頑張ったのに誰も褒めてくれない」
とモヤモヤしても、自分ではどうすることもできない……。
だったら、「褒められるかどうか」という価値観とは、
ちょっと違うメモリのものさしを、作っておきたいと思ったのでした。
山梨への引っ越しも、そんなものさしの1本なのかもしれません。


ライター塾の生徒さんたちもかけつけてくれました。いつも本当にありがとう〜!
終わったあとは、久しぶりに「のらぼう」で打ち上げ。
大平さんと編集の野崎さんと3人で、
いろんなことをしゃべりまくり、
たくさん美しくておいしいものをいただき、
東京での詰め込み生活でちょっと疲れていた私は、
たちまち元気になりました!
トークイベントでも語ったけれど、
昨日まで正解と思っていたことが、今日正解とは限りません。
この会社で正解のことが、違う会社に行けば不正解になることもあるし、
同じ仲間で当たり前だったことが、
違うグループの中では、まったく価値を持たなかったりします。
世界は私たちが思っている以上に多様。
そんな中で、小さな「正解」にこだわって、
その中で「評価が欲しい」と願っても、
違う世界に行けば、それが評価に値することでないかもしれない……。
それでも、決して変わらない確かなことは、
誰かが気にかけてくれること。寄り添ってくれること。優しくしてくれること。
快く登壇を引き受けてくださった大平さんの懐の深さ。
いつも足を運んでくださる読者の方の温かさ。
こまごましたフォローをしてくれた編集者の心遣い。
それが嬉しかったからこそ、
私も誰かにそんな確かさを手渡せる人になりたいなあと思いました。


美しい前菜の盛り合わせ。どれも仕事が丁寧で、おいしかったなあ〜
のらぼう店主の牧夫さんの優しい笑顔も、
なによりのご馳走だったなあ〜。
あんなふうに、笑顔だけで人を幸せにできる人になりたい、
としみじみ思いました。
みなさんの確かさはなんでしょうか?
今日もいい1日を。