初めて電車でトコトコ東京へ

引っ越し後、初めて電車で東京の家へ。
いつも車で走ってばかりの道を
初めて駅まで歩きました。
最寄駅まで徒歩10分ぐらいなので、田舎暮らしにしては便利です。

途中見たことがない愛らしい花が咲き
目を上げるとアルプスの山々が。
「うわ〜、ここは天国?」なんて思っちゃいました(笑)

駅は無人駅で電車の中で整理券を取るしくみ。
2両編成の電車でトコトコ小淵沢へ。
そこから特急あずさで、ぶい〜んと1時間半ほどで立川まで。
意外にすぐで、「これなら行ったり、来たりは大丈夫だな」と思えました。

新たな生活が始まって、意外な発見がありました。
それが、夫と共に新たな生活を新たな目で眺めている、という実感です。

吉祥寺の家の最後の受け渡しは夫が行ってくれました。
不動産屋さんが室内を確認し、大家さんにご挨拶をして……。

「最後にぜ〜んぶの部屋の写真と動画、撮ってきた。
21年間、ありがとうって。なんか涙出そうやったわ」と夫。

その言葉を聞いて、私ももう一度号泣。
自分だけでなく、夫もそう思うんだ。
夫もここで21年間、夫の時を過ごしたんだなという
当たり前のことを、理解したのでした。

そして、まだまだいろいろなものが足らない東京の家では
「あまったおかずをいれる容器がないね」
「あの駅までの途中の道に、いい感じのパン屋さんがあったよ」
「引き出しの仕切り、100円ショップに買いにいこか?」
などなど……。
すべてが新婚生活のよう。

新しい生活ですべてが「はじめて」という
今いる場所が同じなので、
同じ方向を向いて、一緒に指先確認しているような感じです。

共通しているのは、
「ま、これでいいか」という感覚。
若い頃は、特に私は「これじゃなくちゃ」「このブランドじゃなくちゃ」
という「かっこいい生活」への想いが強かったけれど、
「ま、生活していければいいか」と
肩の力が抜けたような気がしています。

何も考えずに、毎日を当たり前に送ることができるようになるまで、
まだ少し時間がかかると思います。

いちいち「あれがない」「これができない」と
引っかかるので、大変。
でも、その度に、「暮らす」とはどういうことなのか、
何が必要で、何がもう必要ないのかを
今一度考え直す機会をもらっている気がします。

60歳をすぎての引っ越しは、
自分たちの生活がある程度完成しかかっていたからこそ、
それを壊し、再構築する摩擦は大きいけれど、
感じること、学ぶことはたくさんあるなあと感じています。

そして、互いに「はじめて」の状況を
「大丈夫?」と心配しあえる相棒がいてくれてよかったなあと
珍しく夫に感謝したりなぞしております。笑

みなさま、今日もいい1日を。


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