「みんな」じゃなくても「たったひとり」に届けばいい。

今日の朝は暖かくて、気持ちよく歩いてきました。
最近では、朝焼けの空と、足元に咲く小さな花々を眺めるのが何よりの楽しみです。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
最近ヒノキの花粉が多くなってきたようで、
くしゃみは出るは、鼻水は垂れるわ、目はしょぼしょぼするわ……。
去年よりずっとひどくて、
漢方薬ではどうにも効かなくなって、
とうとう耳鼻科で花粉症用の薬をもらってきました。

夜寝る前に飲むと聞いて、
ほんとに効くのかなあ?と半信半疑で服用してみたら、
翌日はピタッと鼻水がとまって、
こんなにも効果があるものなのか、と驚いています。

さて………。
世の中には、いろんな意見の人がいる。
ということは、わかっているけれど、
自分と違う意見の人がいれば、もやもやしたり、傷ついたり。
先日出した新刊「褒められなくても、生きられるようになりましょう
を読んでくれた知人が、
「へ〜、そんなふうに考えるんだとびっくりしたところがいっぱいあったよ」
と感想を聞かせてくれました。

「びっくりした」
ということは、彼女は「褒められたい」とそんなには思わないってこと。
そっか〜と思いました。
かつての私なら、「え〜!思わないの? そうだったんだ……」
とちょっぴり落ち込んだことと思います。
あんなに一生懸命書いたのに……って。

でも、今ならわかります。
これは本の中にも書いたけれど、「褒められたい」なんて、
これっぽっちも思わなくて、
「私は私のやりたいことをやる!」という人もたくさんいるはず。
世の中には、いろんな考え方、感じ方があって、
人と違うからこそ、この世界は多様性によって輝くんだって……。

ぜ〜んぶが「そうそう、そうだよね」と同じにならなくたっていい、
とやっと思えるようになりました。

そんな中で、本を読んでくださって、こんな感想を送ってきてくださった方がいらっしゃいました。
ご本人の承諾を得て、ちょっと紹介させていただきます。

偶然にもこちらの本が出ることを少し前に知り、週末となってしまいましたが購入し、
一気に読ませていただきました。

というのもこの本のタイトル、特に最近の自分に刺さりすぎるものだったのでぜひ読みたいと思ったのです。
失礼ながら一田さまのことはこれまで存じ上げず初めて拝読いたしました。
私は63年生まれの63歳、一田さまもほぼ同じ年代と分かり益々この本に出会えたことは運命さえ感じます笑。
一点違うのは、私は男性です。
これまでの人生でも「承認欲求」の強さには嫌気がさすこともありましたが、
特にここ何年かとても強く感じてもおりました。

こうした本が世に出されるということは同じように
「その呪縛」に囚われている人も少なからずいるのだろうと思え、

もうタイトルだけでも安堵を感じました。
少し自分のことを書きますと、少しだけ早期退職をさせてもらい、自分が本当に好きなことを始めました。
今の職場で働いて数年が経ちます。楽しく刺激的な毎日ではあります。
職場は他では考えられないほど若い人ばかりです。
特に年寄り扱いされることもなく同僚として気軽に接してくれる人たちばかりです。
それなのに多分私はここで存在感を出したいと思っているのです。
「さすが⚪︎⚪︎さんは違う」というような感じを
若い集団内だからこそ逆により強く欲しているのだと思います。

その割にはここ最近、その想いは空回りしているなあと感じていました。
それでももっと頑張らねばと抗うことばかりを考えていました。
でも本当はそうでなくもっと力を抜いて自然体でいいんだよとどこかで誰かに言って欲しかったのですよね。
そしてそうした本についに出会えたのです。
ありがとうございました、感謝いたします。
「はい、では明日からそう生きることができそうです」とはなりませんが、
一田さんご自身もその過渡期におられること、
それがタイトルの「生きられるようになりましょう」に表されていることもとても共感した次第です。
もっと語りたいこともある気がしますがうまく言葉にするのに時間がかかりそうなので、
先ずはこの本を世に出してくれた感謝を早々にお伝えしたいのでひとまず終わります。
ありがとうございました。

う〜ん、なんてこった!
私は、この送っていただいた文章に、パソコンの前で泣きました……。
こんなにも、ご自身のことに引き寄せて、読んでくださるなんて!
「さすが〇〇さんは違う」ということを強く欲してしまう。
と正直に吐露してくださり、
その事実が、私が書いた本が、確かに胸に届いたのだなあと
実感させてくださった気がします。

若い頃は、何かを発信したら、より多くの人に届かなくちゃ意味がない、
と思っていました。
数人に「いい」と言ってもらえたって仕方がない。
よりたくさんの人に評価されなくちゃ!
と考えていた気がします。

でも、今の私はこの63歳の男性の方に、
このメールをいただいただけで、もう満足!と思ってしまいました。

たったひとりの胸に深く届けばそれでいいって。

もちろん本はより多くの人に買ってもらわなくちゃいけないけれど、
それでも、
私は、こんなふうに「たったひとり」に届くように、
これから書き続けていきたいなあと思ったのでした。

「たったひとり」を見つけることなら、今の私にもできるかも。

違う意見の人もいれば、「そうそう!」と共感してくださる人もいる。
ぜ〜んぶを求めなくてもいいんだよ、と知っていれば、
ちょっと生きやすくなる気がします。

みなさま、今日もいい1日を。


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ