美しきワガママンたち

ノマディカ 主宰 南加奈子さん vol1

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撮影/近藤 沙菜

 

世の中には、いろいろな職業があります。
普段過ごしていると、自分と同じような職業の人にしか会う機会がなく、
少し違う仕事をしている人を見かけると
「え?それどんなことをするお仕事なんですか?」
「どうしてそのお仕事をしたいと思ったんですか?」
と、どんどん質問攻めにしてしまう……。
私にはそんな癖があります。

今回また、そんなひとりに会いました。

南さんは、クリエーターやアーティストのマネージメント、
クリエーターのキャスティングやコーディネートを手掛け、
アートギャラリーやレンタルスペースを運営する会社
「nomadica」の代表です。

私が南さんのことを知ったのは、
「暮らしのおへそ」でも撮影をお願いしている
フォトグラファーの枦木功さんと仕事をするように
なったのがきっかけ。
(今出ている「おへそvol23 」で樹木希林さんの素晴らしい写真を撮ってくれた方!)
その枦木さんのマネージャーであり、
所属するマネージング事務所の社長が南さんだったというわけです。

本題に入る前に、私が南さんにお話を聞いてみたい!と思うきっかけにもなった、
枦木さん=ハッシーとのやりとりを、少し書いておきます。

「暮らしのおへそ」の取材で、ハッシーと一緒に北海道に1泊2日で出かけたときのこと。
レンタカーで移動しながらいろんな話をしました。
当時ハッシーは、目前に迫った個展のための作品づくりのことで悩んでいました。
雑誌の撮影と違って、個展のための作品は、「無」から何かを生み出す作業です。
それが、なかなかすすまず、いろんなキーワードをノートに書き出してみたり、
悶々としているのだと語ってくれました。
そして、その手助けをしてくれて、ときには厳しい意見をいい、
アーティストとしての自分を支えてくれるのが、南さんなんだ、と聞いたのです。

そっか。マネージャーさんというのは、スケジュールを管理したり、
ギャランティの交渉をしたりするだけじゃないんだ!
所属するフォトグラファーが、何かをやろうとするとき、力になり、
ときに耳に痛い指摘もし、導くことも仕事なんだ!
そう知って、私の中の「会いたいスイッチ」がカチリと入ったのでした。

 

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その後素晴らしい写真展を開いた枦木功さん

 

南さんは、スケジュールの問い合わせなどでメールのやりとりをすると
「スイス、バーゼルのアートフェアに行ってきました」

とか、

雑誌のアンケートをお願いすると

「実はシェアハウスに住んでいて」

とか、

いつも「えっ!?」と驚く答えを返してこられる方でした。

そして、小さな断片がひとつひとつがつながることに、
「この人、普通じゃないかも!」
「なんだか面白そうかも!」

と「お話を聞いてみたい熱」がムクムクと湧いてきたのです。。

今回のこの「美しきワガママン」たちのインタビューをお願いしてみると
「表に出るのは苦手なんですけれど……」と
おっしゃりながらも、
お話を聞かせてくださることになりました。

 

場所は「nomadica」のギャラリースペース。
アーティストの展示などを行うために作ったそうです。

「実は、ギャラリー運営をメインに『nomadica』を立ち上げたんです」
と南さん。
「アーティストのマネージメントもできればいいなと思っていましたが、
私が、いろいろな人との縁の中で出会ったアーティストやクリエイターの作品を
紹介できる『場』のようなものを作れたらいいなと思って」

 

そっか。
南さんは、すごくアートに造詣が深いんだなと思っていたら……。

「いえいえ。そういうわけじゃないんです。
もともと、故郷の金沢から上京したのは、音楽ビジネスを学ぶためでしたから」

と聞いて「え〜?音楽〜??」とまたまたびっくり!
私にとって、そんな南さんは、新たな「人種」でした(笑)。
自分の辞書にない言葉で話をする人に出会うと、
まだ見ぬ世界を知れる気がしてワクワクします。
いったい南さんって何者?

次回から、そんな南さんのワガママンぶりと
私が知った新しい世界をじっくりご紹介したいと思います。

 

 

 

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