あの人の足元の花

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昨日、足元に咲かす花のこと。
そして父のことを書いたら、
こんなメッセージをいただきました。

とても素敵だったので、ご紹介しますね。

まず一人目は、「大人になったら着たい服」で取材させていただいた原順子さんから。
下の写真の真っ赤なジャケットがお似合いのクールでかっこいい先輩です!

原さんは、長年勤めたファッション関係の会社をすっぱりやめ、
今、大学に通ってアートを学ばれています。

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先日は蔦屋書店のトーク、お疲れ様でした。
板倉さんの何とも優しいけどきっぱりとした話し口と、一田さんのおおらかで好奇心に満ち溢れた口調がとても良くあってるんだと気が付きました。
板倉さんが仕事中心の生活からシフトしようとしている感じ、私もよく分かります。
好きな仕事を続けるために、その仕事をセーブし自分自身を大事にして時間を作る。
年齢と共に新しい時間割が必要になって行くんだなって思いました。
板倉さんの仕事はAIには絶対に出来ない。それは一田さんの仕事も同じですね。
そんな事も思いながら、自分自身について振り返ってみました。

私は仕事が嫌いじゃなかった。働く自分が結構、イけてるとも思ってた。
実際、仕事が出来るキャリアウーマンの経歴がある(笑)
でも50歳過ぎた時、時間とエネルギーをすべて持って行かれるのはもう無理、でも此処に留まる限りそれを要求される。それ、もうイヤだなと思った。実際、52歳で帯状疱疹発症、仕事する様になって始めて三週間も会社休み、それでも完治はせず痛みをこらえて働きました。
その時に24時間は働けない、自分を大切にしなければと身に染みた。
人生って本当に正解もゴールもない(笑)
あと、何処かに311の経験が影響してると思ったりもしています。死ぬかと思う様な揺れを経験し、深夜の新宿駅で目にしたいつもとは違う大勢の人。完全に流れが止まり、そこに淀んで疲れ果てた人の群れ…。自分もその一人になるのか?
自然の脅威に敵うはずもない。人は脆弱な存在で自然のほんの一部に過ぎない。
人生は儚い…。その事に気づいてしまい、茫然としたのを今でも覚えています。
人生100年とか言われても迷惑ですが、そう考えると50歳はまだ折り返し…。
還暦過ぎても、未だに途方に暮れながらこの先、自分をどうやって使い倒せば良いのか模索中です。
リアルタイムモデル(爆笑)とかポップアップの販売お手伝いとか、単発のお仕事で人手が足らないなど、お困りの事があればやらせて頂きます!良かったら使って下さいませ。

一田さん、今日も良い日であります様に!

 

「年齢と共に新しい時間割が必要になる」
という言葉に深く共感。
さらに、
「人は脆弱な存在で自然のほんの一部に過ぎない。人生は儚い」という気づきにも。
人は、天災や病気など、
自分の力を超える何かがやってきて初めて「ちっぽけな自分」を知ります。

だったら、どんな花を咲かせるか……。
そこが難しいのだけれど、
まずは、今まで前を前をと向いていた視線を、足元に落としてみる……。
それだけでも人生が変わってくるのかなあと思います。

 

もう一人は読者の方。
父のエピソードを読んでくださって、お母様のお話を知らせてくださいました。

私の母は今年90歳で気持ちの弱くなっているのをすっ飛ばすために今年グーグルの最新スマホを購入しました。好きなガーデニング関連で写真に写すとその植物の名前などがわかる機能がついているため、励みと興味が
満足させられるそうです。また、夜になると「何かありませんか?」と聞いてくれるそうです。
 気弱になる自分を自分で元気づけているそうです。私の道でもあります。頼りない娘ですが、私もいろいろな励ましをいただいて今日も頑張ります。

 

90歳からスマホを使い始めるってすごい!
たった一つの小さな機械を手に入れたことで、
明日が明るくなるんですね。

 

小さなメッセージを拝読すると、世の中のいろんな場所で、いろんな人の足元に
いろんな色の花が咲いているんだなあと胸が熱くなりました。

ありがとうございました。

今日もいい一日を!

 

 

 


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