ビジネスピープルからの贈り物

「ない」ものの中から「ある」を生み出すには、自分の思い込みを外すことが大事。大木春菜さん vol1

 

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大木春菜さんは、愛媛県松山市で「せいかつ編集室」というウェブサイトを運営され、
そこから生まれたビジネスで、家族4人を養っているお母さんです。

愛媛県大洲市の洋服のお店「Sa-Rah」さんで、「おへそ塾」をさせていただいたときに
ご参加いただき、知り合いました。
その際、
「夫に主夫になってもらって、私が働くことにしたんです」
と語られていてびっくり!

一見可愛らしくて、しゃべり方もおっとり。
こんな人が、家族4人を食べさせられるほどのビジネスを手がけているなんて!
しかも愛媛県松山市という地方で!
一体どんな仕事をされているんだろう?

「おへそ塾」の最中から、
大木さんという人に興味津々でした。
お話を聞いているうちに、
インターネットやSNSを駆使してお仕事をされていることがわかってきました。
今、流行りのオンラインサロンも運営。

私は、そっちの世界は本当に疎いので、「え〜、今度ゆっくり教えて〜!」
と言うと
「喜んで〜!」と元気に答えてくださいました。

東京に帰ってから、
そうだ! 大木さんに「ビジネスピープルからの贈り物」に出ていただこう!
と思いつきました。
最近、仕事の在り方が変わってきているなあと薄々感じていました。
インターネットで新たな人との繋がり方が生まれ、
今まで、お金に換金できるなんて思わなかったことの上に価値を作り、そこでお金を稼ぐ……。
もしかして、地方に住んでいる方の方が、そんなスキルを持っているんじゃなかろうか?
そこには、私の知らない新しい世界があるんじゃなかろうか?

そう考えると、なんだかワクワクしてきました。
そして、早速松山に飛んだというわけです。

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大木さんの仕事は一体なんなのか?
それを一言で説明するのは、なかなか難しい……。
そこで、大木さんの「今」に至る歩みを聞きながら、
その仕事内容を解剖してみたいと思います。

松山空港から車で40分ほど。
街の中心市から少し離れた郊外に、大木さんのご自宅があります。
今回、仕事のサポートをしてくれているというご主人も一緒にお話を伺うことになりました。

愛媛県の地方情報誌の編集部を経てフリーライターとして独立。
ウェブ制作会社に就職し、退職後再びフリーランスに。
2011年に「せいかつ編集室」を立ち上げたそうです。
(「せいかつ編集室」ってなに?っていうことはまた後ほど)

「自分のビジネス」を意識したのは、2回目にフリーランスになった頃。

大木さん;
「一回目に独立した時は、編集部の下請け的仕事で、
『きた仕事をやる』『こないと仕事がない』
という受け身の状況でした。
単価も安いし、松山では、出版社が限られていて、そこから仕事をもらわないといけない。
もらい始めたら『これじゃあ、社員と同じじゃん!』っていうほど仕事がくる。
これでは、自分を消耗するだけで、食べていけない、と思いました。
どうにか、自分で仕事を作れないかなあと思っていたんですよね」

ビジネスって、「自分のお金の稼ぎ方」に
疑問を持つことから始まるのかなあと思います。
安いけど仕方がない。
頑張ってたくさんやるしかない。
自分が努力するしかない。

そんな思い込みから一歩出る。
そこから、新しい「働き方」を見つけた人が、
自分のビジネスを手にできるのかもしれないなあと、ぼんやり思いました。

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実は、一度フリーランスになったものの、
人から請われてウェブ制作会社に就職した大木さん。
ところが、その会社の経営がうまくいかなくなり、危険な状態に。
その時取った大木さんの行動がすごい!

大木さん;
「お給料が3か月分ぐらいでなかったんです。
私は、社員一号だったので、変な責任感を感じてしまって(笑)
じゃあ、どうやって給料を作り出そうか?
とにかく営業するしかない!
って、みんなを集めて話し合いました。
私が切込隊長みたいな感じで、ガンガン営業に行きました。
それまでは、ずっと編集の仕事だったので、営業経験なんてなかったんですけど(笑)」

なんとなんと!
やったこともない「営業」を一体どうやって始めたのでしょう?

大木さん:
「ちょうどその時自分の家を建てていたので、
『工務店に営業に行こう!』と思いました。
我が家を貸してイベントをやって、そのイベント企画料をもらおうとか、
見学会のチラシを作ろうとか、
ただの見学会だと次はないから、
「おうちの学校」と名付けて、知り合いの税理士さんに来てもらって税の勉強をしたり、
占い師さんに風水を見てもらったり、カフェをしているお友達にお茶を出してもらったり。
いろんな企画を出して、企画費といイベントの運営費用を
工務店さんからもらうことにしたんです」

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こうして始まった大木さんの「はじめての営業」は、大層打率が良かったのだと言います。

打率は、どうやったらよくなるんですか?
と聞いてみました。

 

大木さん:
「たぶんライターの仕事って、相手の話を聞いてあげること。
話を聞くと、相手ものってきますよね。
のってきた時に『もうちょっとこれがあったら、もっとよくなりますよ!』
って言うんです。
そうしたら、みんな目をキラキラさせて、『じゃあ、やってみて!』
と言ってくれて。それで調子にのっていきました(笑)。
当時、会社で運営していたウェブサイトがあったので、
最初は、その取材と称して出かけていくんです。
取材でそのお店や人を紹介すると、すごく喜んでくれて。
そして、取材のついでに
『あれ?ショップカードないんですか?
あったらすごくお客さん来るのに?」と言ってみると
『じゃあ、見積もりをお願いします』
っていう流れになるんです」

 

自分がすでに、今手掛けていることの中から、
「できること」を見つける。
それが、大木さんが教えてくれた第一ステップでした。

「そんなことでお金が産めるはずがない」
誰もがそう思いがちです。
でも、本当にそうか?
「編集しかしてこなかったから、営業はできない」
本当にそうか?
「ない」ものの中から「ある」ものを立ち上げるために
必要なことは、
自分の思い込みを外すことなのかも。

ただし、その「できること」が一体「いくら」なのかを決めるのが難しい……。

次回は「お金」についてのお話を伺います。

 

写真・重岡真美

 

 

 

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