昨日は、まるで初夏のような1日でした。
今日はぐんと寒くなるのだとか。
毎日、何を着て出かけるか迷ってしまいます。
さて!
「大人になってやめたこと」
そろそろ書店に並び始めている頃でしょうか?
本を出すとよく聞かれることがあります。
「一田さん、いつもすっごく忙しそうなのに、一体いつ書いているんですか?」
って。
はい。
私も1冊の原稿を書くのにどれぐらい時間がかかるのかわからなくて、
最初の頃は、目の前の仕事に追われて、自分の本の執筆がどんどん後回しになり、
いつまでたっても書けない……と編集者に大迷惑をかけたのでした。
これはいかん!
と考えたのが、朝起きたら必ず1本エッセイを書く、という習慣をつけることでした。
もちろん、朝早くから取材に出る、という日などは書けないのですが、
そんな時には、帰ってから1本書く。
そうやって、少し長めに執筆時間をいただいて、
コツコツと書き溜めていきます。
やらなくちゃいけないことが、てんこ盛りになってくると、
つい、間近に締め切りが迫っていることから手をつけたくなります。
でも、そうすると、どんどん「すぐにやらなくちゃいけないこと」
で1日が塗りつぶされていって、
長期スパンでやることができなくなっていきます。
「やりたいこと」が、「やらなくちゃいけないこと」に乗っ取られていく…….
どうしてもこれをやる!
と決める時、意志の力でそれを続けるのは難しいと思っています。
それよりも、「これをやる」ための環境を整えることが大事。
家事と育児と仕事でいっぱいいっぱいで、自分の時間がない、
という方なら、
だったら、どうしてもやりたいことを一つ決めて、
そのための時間を先に確保するってこと。
そのためには、優先順位を決めなくてはいけません。
自分のために一番大切なことってなんなのか?
私にとって、それは自分の本の原稿を書く、ということでした。
だから、1冊の本には、私の1日1日のコツコツとした積み重ねが詰まっています。
この本には、私が「やめた」いろんなことを綴っています。
4つのカテゴリーに分かれていますが、
一番読んでいただきたいのは「心のこと」という章。
ここには、私がず〜っとコンプレックスに思っていたこと、
くよくよしてきたこと、モヤモヤしてきたことを、
「え〜い、やめた!」と振り切るまでのプロセスを綴りました。
完全に「やめた」わけでなく、「やめるぞ」と決めたことも含まれています。
そのほかの章には、「おしゃれ」や「食べること」「日々の暮らし」の中でやめたことを
あれこれ書きました。
そっか、こんなこともやめていいんだ……と
思いながら読んでいただければ嬉しいです。
みなさま、いい1日を。