ブルーオーシャンってなに? 新たな言葉発見!

190314_2

昨夜はリニューアルしたショップ「エコンフォートハウス」で、
高橋百合子さんとのトークイベントでした。
いつもは、私がインタビューする側なのに、今回はインタビューを「される」側に。
いったい何を聞かれるのだろう?と、勝手が違ってドキドキしておりました。

 

会場に少し早めについて、高橋さんとお話をしていた時のこと……。
いつも高橋さんのお話には、ちらりと「ビジネス用語」が出てくるのです。
私は、その知識が全くないので「え? 何ですか、それ?」とお聞きして
勉強になることばかり。

昨日もそんな言葉が一つ…….
それが「レッドオーシャン」「ブルーオーシャン」という言葉でした。
恥ずかしながら、全く聞いたことがなく、
いつものごとく「何ですか、それ?」とお聞きしました。

レッドオーシャンとは、競争の激しい市場、業界、分野のこと。
ブルーオーシャンとは、ライバルがいない、または少ないマーケットのこと。

レッドオーシャンでいかに競争をして勝ち抜くかではなく、
その同じ土俵には立たずに抜け出して、
隠れた需要を見つけ出し、新たに競争のない市場を創造していくことを
「ブルーオーシャン戦略」というのだとか。

もちろん「イーオクト」さんは、ブルーオーシャンの海で
気持ちよく泳いでいらっしゃるというわけです。

 

190314_1

さてさて、そんなお話をして、トークイベントが始まり、
最後に質疑応答が始まりました。
食品関係のお仕事をしていらっしゃる方が
「自社の商品について、書くときに、『これはすごくいいんですよ!』と伝えるために、
話を”盛って”しまいがち。盛らないで書くには、どうしたらいいですか?」
と質問してくださいました。

私は、いつもの原稿の書き方を少しお話しました。
取材から帰り、パソコンの前で「さて、どう書こうか?」と考えます。
「今日のあの人が言ったことはいったいどういうことだっただろうか?」
聞いた言葉はノートの中にあります。
でも、それがどういうことだったのか? つまりそこにある「真実」は何なのか?
それを見つけるまで、考え続けます。
煮詰まると、部屋をぐるぐる歩き回ります。
すると、ある瞬間「あ、そうか! そういうことかもしれない」と「わかる瞬間」がやってきます。

人は、何かを理解するとき、
自分の今までの経験を高速回転で引っ張り出し、「新しいこのこと」と「いつか聞いたあの話」
や「いつか感じたあのこと」を照らし合わせます。
そして、自分の引き出しの中の「真実」と、今日聞いたことが、カチリと組み合わさったとき
「そうか!」という理解が訪れます。
苦しいけれど、その瞬間の気持ちよさと言ったら!

「盛らないで書く」とためには、そんな「自分が理解した真実」が必要なのでは?
とお話したのでした。

すると、その方が帰りがけにこう言ってくださいました。
「新入社員の男の子なんて、自分で料理することもないし、
なかなか実感を持ってPRが書けないんです。
でも、今日のお話を聞いて、少しでも経験を増やし、カチリとあう『自分側の真実」を蓄積すれば
書けるようになるかもしれないですね」

確かにその通り!と思いました。
どんなに拙くても、若い男の子なりに料理を作り、そこから「わかった」ことを書けば
ずっと料理をしているベテランが発見できないような
フレッシュな真実と結び付けられるかもしれません。

img_4102

帰り道、そのお話と、例の「レッドオーシャン」「ブルーオーシャン」
の話が、私の中でカチリと結びつきました。
経験を積まないといい文章が書けない、とどこかで思っていたけれど、
そんなことはないんだなあって。

男の子が拙い腕で料理を作り、
フレッシュな感覚で向き合った、たった一つの経験を大事にすれば、
きっといい文章が書ける。
大事なのは、「あの人みたいにうまく書こう」と思うのでなく、
「自分にしか書けないことを書こう」と考えること。
それが、ブルーオーシャンで気持ちよく泳ぐことなんだなあって。
(ビジネス用語的な意味合いとは、かけ離れているけれど……)

今の自分にできることを大事にしよう。
そう思いながら、自転車を漕いで帰りました。

高橋さん、そして準備をしてくださったスタッフの皆様
来てくださった皆様、ありがとうございました。

今日は朝から日差しがきれいです。
皆様、いい1日を。

 

 

 

 

 


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ