春の雨が続きますね。
週末は島根に行って参りました。
「大人になったら着たい服」でお世話になっている
板倉直子さんのお店「Daja」の30周年記念イベントに参加いたしました。
出雲空港からレンタカーで松江市内まで。
取材で何度か行っているので、慣れているとはいうものの、
知らない土地での運転は毎回緊張します。
Dajaに到着するとびっくり!
いつも撮影で使わせていただく事務所スペースが、
緑の木々で覆われてすっかり素敵な空間に
生まれ変わっておりました。
今回のタイトルは「WALK ON THE SUNNY SIDE」。
「Daja」のスタッフは、お揃いのコートを着ていらっしゃいました。
30周年を記念して「nisica」×「Daja」で作ったそう。
ナチュラルカラーの方が「サニーコート」、
グレーの方が「クラウデイコート」。
晴れの日も雨の日も元気よく歩いていけるように……。
そんな願いが込められているのだとか。
この日お披露目されたコートはあっという間にsold outに。
4月に再入荷するそうです。
イベントでは、美味しい料理とワインがあり、
素晴らしい香りの紅茶があり、
ミュージシャンの音楽があり、
植物があり……。
昼の部は「サニーサイド」と名付けて、みんなでワイワイ。
会場を移動して「クラウディサイド」と名付け、しっとりと音楽を。
プロデュースは吉本宏さんです。
改めて板倉さんの物語を描く力=企画力に驚きました。
板倉さんと会うと、いつも胸に物語を持っている方だなあと感じます。
洋服のコーディネートを考えるときにも
「今日はサファリの乾いたイメージで。白のワイドパンツに砂色のシャツを。
小物はゴールドで」
と自分で風景を思い浮かべて組み立てます。
つい、毎日忙しく仕事をしていると、
現実的、そして効率的に物事を考えがち。
でも、そこにちょっと「物語」を取り入れてみたら…….
今日は、あの映画みたいに窓辺でお茶を飲もう。とか
今日は、天気がいいからあのコートを着てちょっと遠出をしてみよう、とか。
目的地に向かってただ一直線に進み、
必要なことを短時間で終わらせる、ということだけでなく、
「ここ」と「あそこ」の間を物語で膨らませてみる……。
そうすると、人生がぐんと豊かになる気がします。
「物語」には「無駄」も必要。
絶対にやらなくてはいけないこと、の外側にある
空気や植物や、音楽や、美味しいものに気づき、
楽しんじゃう。
いつもバタバタしている私は、そんな物語力を育てたい、
と松江で考えたのでした。
トークイベントでは
「イチダとイタクラの30年」というテーマで2人でお話をさせていただきました。
楽しかったなあ。
30年という歩みも1日1日の積み重ね。
1週間の始まりです。
みなさまいい1日を。