日々のこと

世の中には、「すぐにわかるもの」と「すぐにはわからないもの」がある

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三寒四温。
昔の人は、自然の現象を本当に的確に、そして美しい言葉で語ったのだなあと
この時期にこの言葉を使うたびに思います。

 

春はお花を買うのが楽しみになりますね。
普段は白い花を中心に買うのですが、この時期だけは、いろんな色の
花を買いたくなります。

特に病み上がりの体には花屋さんの店先の植物たちの瑞々しさが
本当に身に染みて、
昨日はインフル後、初めての打ち合わせに出かけた後に
チューリップとアネモネを買って帰りました。

フラワースタイリストの平井かずみさんに、
球根付きの植物の愛らしさを教えてもらってから、
店先で見つけると、思わず連れて帰るようになりました。
上の小さなチューリップも球根付き。
かわいいなあ〜。

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今回の「おへそ」の表紙のビオラも、
スタイリストの城さんが
鉢植えで用意してくださったものでした。
そっと掘り起こし、根をきれいに洗って、束ねてくれたのが
あの姿です。
城さんの手の優しさが伝わってくるような写真になりました。

 

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先日、神戸六甲のギャラリー「モリス」さんで、
「モリスの隠れヒット商品なんですよ」と教えていただいて
ゲットしたのがガラスの花どめです。

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これがあると、大きな器に水を張り、中央にちょこんと
花を生けることができ、
なかなか愛らしい風景になります。

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さて……。
季節の花といえば、今号の「おへそ」で取材させていただいた
エッセイストの森下典子さんは、大の椿好き。
ご自宅からお茶の先生のお宅まで通う道すがらに、
様々な種類の椿があるそうで、
「あっちの崖の上にはね……」と歩きながら
椿談義をしてくださいました。

そして印象的なこの言葉……。

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この時期になったらあそこにあの花が咲く。
あの時期には、今度はこっちのこの花が咲く。
それに気づくことができる自分になるということ…….

それがお茶のお稽古を続けるということ……。

 

10年以上前に、森下さんのご著書で、昨年映画化もされた
「日日是好日」をむさぼり読んだワタクシ。
あの時、真剣にお茶をやってみたいと思いました。
そこには、森下さんが月日をかけて「お茶」をわかっていく
プロセスが綴られていました。
「ああ、こんなことがふと見えて、聞こえるようになるんだ。
だったら私もやってみたい……」と。

残念ながらいい先生が見つからず思いは現実にはならなかったけれど
あの本を書いた方に、年月を経てこうやってお目にかかる
ことができるなんて、本当に幸せな体験でした。

森下さんは本当に明るい方でした。
そして、インタビューで答えてくださる言葉がやっぱり
素晴らしかった!
みなさまぜひ読んでみてくださいね。

 

世の中には、「すぐにわかるもの」と
「すぐにはわからないもの」の2種類がある……。

若い頃は「すぐわかる」ものばかりが欲しかったけれど、
人生後半は「すぐにはわからないもの」を
大事に手繰り寄せていけたらいいなあと思います。

 

今日は暖かくなるよう。
気温の変化が激しいですね。
みなさま、いい1日を。

 

 

 

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