先日、平井かずみさんのカフェ「ikanika」で開催された、「花のある風景」という
展示会に行って来ました。
陶芸家の阿部太一さん、林志保さんの作品に、平井さんが花をしつらえた空間は
どこか凛として、バタバタしていた私は心が洗われました。
帰りがけに、平井さんから、新書「花と料理」(リトルモア)をいただきました!
もう、この本が美しいんです〜!
料理家の渡辺有子さん、写真家の大段まちこさんと3人で
「部活、やってるんです〜!」
と聞いたのは、
私が、平井さんの以前の著書「あなたの暮らしに似合う花」を作るお手伝いを
させていただいている頃。1年半ぐらい前だったでしょうか。
有子さんが料理を作り、平井さんが花をいけ、大段さんが写真を撮る。
この作業を、「本にする」など何にも決まっていないのに、
「部活」と名付けて、3人で手がけていらっしゃいました。
時間と手間をかけて、3人の「美しいもの」を求める心を一つに
束ねていく……。
そんな「部活」の時間が丸ごとぎっしり詰まったのがこの1冊です。
365日分あって、1日1ページ。
ふと時間があるときに手にとって開いたところを読んでみるのも楽しいもの。
例えば、今日11月2日ならこんな感じ。
これがなかなか楽しいのです。
花のしつらえ方あり、料理のちょっとしたコツあり、
季節と暮らしの描写あり……。
小さな小さなエッセイを読むと、
心がすっと澄んでいくような気がします。
それは、3人のプロフェッショナルが神経を研ぎ澄ませて、
自分の仕事をし、
それが共鳴しあって一つにまとまったからこそだと感じました。
美しいんだけれど、強い。
だから、1ページ1ページをめくると、
自分の中の何かが削ぎ落とされていくような快感があります。
今朝、パラパラと本をめくっていると
あれ!!!
とこんなページを発見!
なんと、5月3日(私の誕生日)のページに、
平井さんがこんなサインを入れておいてくれたのでした。
フラワースタイリストとして、今大活躍する平井さんは、
どんな人に対しても、こんな細やかな心配りができる人です。
忙しくて、いつも疲れているはずなのに、
すぐそばにいる人が、ハッピーでいられるように
常に気を遣ってくれる……。
私も、バタバタしていることを言い訳にしないで
こんな素敵なプレゼントを人に手渡せる人になりたいなあと思いました。