人生の横にある「もう1本の道」

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弾丸秋休みで、ちょっとだけ休息して来ました。
(関係者各位、ごめんなさい!)

 

ふっと一息つくと、自分の日常を一歩外から見直す時間を持てますね〜。

 

いつもはバタバタ帰宅して、ご飯の準備をしている夕方、海辺で夕日を眺めたり、
見知らぬ街で、出勤する人の姿を見ながらカフェでモーニングを食べたり、
平日で、人がまばらな公園を散歩したり。

 

そうやって、自分の毎日を客観的に振り返って、いつもいつも思うのは、
「私って、仕事ばっかりしてるよな〜」ってこと。

もちろん、好きな仕事をすることはとっても幸せで
感謝しかないのだけれど、
人生の後半に差し掛かり、「むむっ、ちょっと待って」
と別の自分が言っているような気がします。

「暮らしのおへそ vol22」で、為末大さんがおっしゃっていらっしゃったことを
思い出しました。

 

「今の人生」の横に走っている
「別の人生」がある。
それに気づければ、もっとラクに生きられるはず。

 

これは、為末さんが現役時代、引退間際に、だんだん結果が出せなくなった時
に考えられたこと。
現実を努力で変えるということが難しくなってくる。
その時、
競技に勝つだけが全てだと思って来たけれど、
それ以外にも生き方はある、と思うようになったそう。

何かにつまずいて、前に進めなくなった時、
ふと横を見たら
「もうひとつ別の道」がある。
それに気づくことができたら、
もう一度自分を信じてあげることができる。

 

と語ってくださいました。

 

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この言葉を、今の私はちょっと違う角度から
自分のものとして味わい直しています。

ずっと一生懸命仕事をして来たけれど、
人生の後半、
もうすこし視野を広くして、
自分を楽しませてあげることを見つけもいいんじゃないか。

何かを生産する日々だけでなく、
な〜んにも生み出さないんだけれど、
ワハハと笑って過ごせる時間や
しょ〜もないことに夢中になる場所や、

自分の今まで使って来た筋肉の
違うパーツを動かす「何か」をやってみてもいいんじゃないか。

 

お子さんがいる方は、自然に子育てという「もう1本の道」を
手にすることができます。
仕事をしながら子育てしている人は、本当に大変だと思うけれど、
自分の道と、お母さんの道という2本の道を手にできて
羨ましいなあと思います。

「おへそ」の編集長の梅田さんは、
数年前から走ることを始められました。
今まで全くやっていなかったことが、梅ちゃんの人生の中に組み込まれ
どんどん変わっていく様子を、すぐ横で眺めていて
「もう1本の道」を持つって、こんなに自分を変えてくれるんだ!
と思ったものです。

私にとって、仕事一色の今の日々の外側にある
「もう1本の道」って何なのだろう?
それをすこしずつ探してみようか、
と思うようになりました。

そうやって、選択肢を増やして、
自分の人生の幅をもうすこし太くしたい。

そんなことを考えながら、帰って来たのでした。

帰ったら、仕事がてんこ盛りで待っていて、またバタバタしている朝なのですが。

みなさまよい一日を

 

 

 

 

 


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