重版決まりました! 3年前、誰もこの本の企画をいいって言ってくれなかった……。

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窓からの風が涼やかで、金木犀が香り、食欲がもりもり増して困ります。

「キッチンで読む、ビジネスのはなし」
昨夜、重版が決まりました〜!

も〜、嬉しくて嬉しくて。感謝でいっぱい!

3年ほど前になるでしょうか?
周囲の編集者さんたちに「私ね、『暮らし系のビジネスの本』が作りたいんです」
と言って回っておりました。

取材で出会った方から聞くビジネスの話
「おへそ展」や「大人になったら着たい服」で間近に見せて頂いた、
雑貨店や洋服のセレクトショップオーナーの、いつもとは違うビジネスの顔。
そこに「何か新しい扉がありそう!」と、
私の”聞きたがりアンテナ”がビンビン反応していたので。

でも、どの編集者の反応もイマイチでした。
暮らし系でもない、ビジネスでもない。
どっちつかずのそんな本は、面白そうだけれど、売れそうにない……って。

そっか……。と意気消沈しながらも、どうしても諦めきれなくて、
この「外の音、内の香」を立ち上げた時、
「そうだ!自分のサイトなら、好きなコンテンツを作って、好きな話を聞きにいけるじゃん!」
と思い
「ビジネスピープルからの贈り物」を立ち上げたのでした。

 

 

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自分で会社を立ち上げた方、
社長、オーナー、店長などにお話を伺いに行き始めたのが、今から2年前。
私の中で、少しずつ変化が起きました。
今まで全くなかった「ビジネス回路」が、知らず知らずのうちに育ってきた!

私が新たに知った「ビジネスアンテナ」は大きく3つです。

一つは、自分がやりたいことを見つけたら、「これって誰かの役にたつ?」と考えに考え抜くこと。

ビジネスマンたちは、みんな相手のことをとことん考えていました。
これには本当にびっくり!
誤解を恐れずに言えば、「自分がやりたいこと」をやりたいなら、「誰からやりたいこと」を
実現することが大事ってこと。
私は、これまで「自分がやりたいこと」しか見ていなかったなあと思うのです。
でも、ちょっと視点を変えれば、例えばこのサイトで文章を書く時、「これが誰かの役にたつ?」
と考えることで、全く違う書き方になります。

さらに、「自分も」ハッピーになる、ということも大事。
自分を消して誰かのために……って美しく見えるけれど、
自分を消耗してしまっては、力を出すことができないから。

 

 

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2つ目は、「ビジョン」を立てるということ。
わからなくても、立てる!

私は、「ビジョン」なんて、すぐにわかるわけがない。
とずっと思っていました。
でも、ビジョンは、とことん考えて考えて、違うかもしれないけれど、
私はこう思う!
と腹を括ること。

そして、「ビジョン」を自分で決めないと、
それがあっているか、間違っているかさえわからないということ。

まずは「決める」。
その力を教えていただきました。

 

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3つめは、わからなかったら誰かに聞きに行く、ということ。
「イーオクト」の高橋百合子さんの
ビジネスの始め方には、本当に色々なことを教えていただきました。

何にも知らない、何にもわからない。
でも、心から知りたい、理解したい、と思えば、必ず道が見つかることを
高橋さんの歩みが語っています。

 

もし本をまだ読んでいない方、ぜひ高橋さんのページを読んでみてください。

 

 

こうやって、いろんなビジネスのプロに会いながら、
自分の思考回路が少しずつ変わってきた頃「KADOKAWA」の編集者、中野さなえさんが
「本にしませんか?」と声をかけてくださったのです。

「面白いから絶対に大丈夫、売れますよ!」って。

そして、「何にも省かないで。全部書いてください」
と言ってくださり、
「え?こんな分厚くて大丈夫?」と私自身が心配になるような、
全345ページという「キッチンで読む ビジネスのはなし」を
世に出してくださったのでした。

 

中野さん、本当にありがとう。
ありのままに私の書きたいことを受け止めてくださって、
見守ってくださり、
背中を押してくださったこと、心より感謝いたします!

この本は、主婦の方をはじめ、ビジネスに全く関係ない方に読んでいただきたくて、
「キッチンで読む」
とタイトルにつけました。

ビジネスの話なんだけど、普段の何気ない日常の小さなヒントになれば嬉しく思います。

少しでも多くの方の手へ渡りますように。

 

 

 


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