いやいやと尻込みせず、受け取り上手に

img_2421

 

東京は朝からしとしと雨がふり、秋を通り越して初冬になったような寒さです。
慌てて長袖カットソーやら、カーディガンを引っ張り出しました。
暖かいコーヒーが一際美味しく感じられる朝です。

 

昨日は拙著「キッチンで読む、ビジネスのはなし」の発売日でした。
朝からソワソワしていたものの、仕事があったので取材へ。
その間に、取材させていただいた社長たちが、
facebookやインスタ、HPやブログで、続々と発売の告知をしてくださっていました。
しかもみなさん、本当に暖かい感想を綴ってくださって、
まさか、こんな風にみなさんが記事をアップしてくださるなんて、
思ってもいなかったので、
もうありがたいやら、嬉しいやら……。

実は、私は誰かからプレゼントを受け取ることが本当に苦手です。
「何かをやってもらう」ということが苦手と言いましょうか‥‥。
優等生体質なので、自分でできることは自分でしなくちゃ、と妙に自意識過剰になり、
人に何かをしてもらうと、すぐに「こんなことしてもらっちゃ悪いんじゃないか」
と思ってしまうのです。

だから、今回「いやいやそんな」と手を振って尻込みする前に、
みなさんが、あっちこっちで告知をしてくださると、
もうただただ感謝して受け取ることしかできず、
しばしありがたくて呆然としてしまいました。

 

きわめつけは、夜ふとインスタを見ると、
あの、私が大、大、尊敬し続けた光野 桃さんが、本についてのコメントを
あげてくださっているのを発見!

読みながらもう、涙腺が崩壊。号泣してしまいました。
私が伝えたかったことをジャストミートで受け取ってくださっていて、
その感想の素晴らしいこと!もったいないこと!

「一夜にして付箋だらけになってしまったので、それとは別に新しくもう一冊買い、
好きな会社で仕事を始めたばかりの娘に贈ろうと思います」

という最後の文章に、オヨヨ……と泣いたのでした。
もし良かったら、桃さんのインスタのアカウントは@mitsuno.momo
なので、読んでみてください。

桃さんといえば、私が学生の頃に熟読した、
エッセイストの大、大先輩です。
その方が、私なんかの若輩者のことを、こんな風に褒めてくださるなんて……。

褒めてくださったことももちろん嬉しかったのですが、
年下でも、キャリアが浅い者にでも、ちゃんと感想を伝えて褒める……。
という桃さんの姿をすぐそばに感じながら
私もそんな成熟した大人になりたいと、しみじみ思ったのでした。

 

1冊の本が、こんな喜びを運んできてくれるなんて、
私は本当に幸せ者だなあと思います。
そして、今回は「いやいや」と尻込みせずに、
みなさんの優しさを両手いっぱいでちゃんといただこうと思います。

 

 


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ