第2回スコップの会終了。「自分の中にあるものを使う」という時期

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大阪の地震で被災された皆様へ、心よりお見舞い申し上げます。
今日は強い雨になるよう。
くれぐれもお気をつけくださいね。

 

 

さて、先日「第2回スコップの会」が無事終了いたしました。
今回は、札幌、和歌山、岐阜、倉敷と遠いところから駆けつけてくださった方もいらして
私自身、皆さんからいろんなことを教えていただく会となりました。

今回終わってみて、「私は何にもしなかったなあ〜」
というのが正直な感想です。
1回6人。集まった方に同じ質問を投げかけて、答えていただく、というだけのシンプルなスタイルなのですが、
「自分がわからないこと」があっても、「人」の話を聞くだけで、
みんなそれぞれが、自分で気づくことを拾い上げてくださった……。

みんなが「わからない」という種をそれぞれの暮らしから持ってきて
「スコップの会」という畑に蒔いたら、
2時間の間に自然に芽が出て、
それぞれの方が自分が欲しい実を収穫して帰る。
そんなイメージでした。

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今回の特徴は、40代、50代m、60代と年齢も立場も職業もバラバラだったけれど、
皆さん「これから夢中になれるものを探したい」と思っていらっしゃたということ。

子育てを終えたり、仕事のキャリアを積んだり……。
今まで夢中になって過ごしてきて、「さて、これから」と考える……。
そんな時期に差しかかっている方が多かったよう。

私も、40歳になった時、50歳になった時と、常に迷い、不安を抱え、「これからどうしよう?」
と考え続けている気がします。
でも、それは20代、30代の頃の不安とはちょっと違うようです。
何もわからず、「誰かに認めて欲しい!」と切実に願っていた若い頃。
でも、年を重ねるにつれて、だんだん「できないことを無理して頑張る」より、
「今できることをやる」方が、ずっと心が安定するし、ハッピーな気分になれることがわかってきました。
もちろん、振り返れば、背伸びして「できないことをやる」時期も絶対に必要でした。
ただ、いつかスイッチを切り替える時期がやってくる。
「もっともっと」と手を伸ばすのではなく、「すでに持っているもの」を使う工夫をする日々へ。

「すでに持っているものを使おう」と考えられるようになってから、
年を重ねることが楽しみになってきました。
「もっともっと」と思っていた時は、「何かを得られない自分」になったらどうしよう……。
と年をとることで「できないこと」が増えていくことが怖かった。
枯れていく自分が嫌でした。
でも、持っているものを使うには、何を持っているか点検し、その組み合わせを考えて、熟成させる、
というプロセスが必要になります。
「それって、めちゃくちゃ時間がかかるやん!」と思ったのです。
だったら、人生の後半、それを楽しもうって。
そう思えるようになって、少しラクになったかもしれません。

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今回、初めてスペースを借りての開催だったので、朝から準備が大変でした。
自宅からお皿やカップやポットやグラスをカバンに詰めて、
「コロモチャヤ」さんにお願いしておいたチェリータルトをピックアップに。

中臣美香さんは、タルトに添える生クリームをちゃんとホイップして、保冷袋に入れ、
泡立て器やスプーンまで用意して、
さらに、お皿に添えるミントや、ペーパーナプキンやお手拭きまで一緒にもたせてくださいました。
その細やかな心遣いに本当に感謝!

誰かのために何かを用意する、というのは、こういうことなんだ、と学ばせていただきました。
上の写真は、帰ってきて、生クリームが入っていた容器とスプーンと泡立て器を洗ってお返しする前です。

 

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そして、今回はあやちゃんこと山本綾子さんが、事務作業からお茶の用意までを手伝ってくれました。
あやちゃんがいなかったら、ぜ〜んぶ一人でやらなくてはいけなかったので本当に助かりました。
何より、とびっきりの笑顔で皆さんに接するあやちゃんの存在が、
場の空気を優しくしてくれたと思います。

 

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「スコップの会」、これからも続けていこうと思います。
開催のお知らせはまたこのサイトでいたしますね。

 

今日は肌寒くなるようです。
みなさま体調に気をつけてよい1日を!

 

 

 

 

 


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