毎日原稿、小さな集中

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ここ1週間、起きている時間すべてで書いておりました。
「暮らしのおへそ」1月30日発売分です。

それは、たとえばこんな感じです。
この時期起きるのは5時半。
起きたらすぐお風呂に入ります。
私はず〜っと朝が苦手だったのですが、半身浴をしたら、
体が気持ちよくて、起きられるようになりました。
毎朝這うように、ベッドからお風呂に向かっております。

6時から執筆。
まだ外は暗く、カラスも鳴かず。
ここからの3時間が、もっとも集中してはかどる時間帯です。

今回書くのは、取材をさせていただいた8人分。
1日1人のペースで書き上げます。
急げば1日2人書くこともできるけれど、
ゆっくり1人と向き合います。

いつもの椅子は、5〜6年前に腰が痛くなったときに
エイっと買ったアーロンチェア。
この椅子にして、腰痛がほんとなくりました。

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使っているひざ掛けは、連れ合いが10年ぐらい前に
誕生日プレゼントでくれた、カシミアの大判ストール。
これ、ほんと気持ちいいんです。

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取材ノートを広げ、

録音を書き起こしたメモを広げ
取材した現場にワープして戻る気持ちで、
現場の空気や光や、その人の声を思い出し……。

書き始めるときは、その人のことを何にもわかっていない自分に
途方にくれます。
何を書いたらいいのかも、さっぱりわかりません。
「書く」ことは、私にとって、
自分が何を見て、何を知り、何がわかり、何を感じたのか
もう一度再構築する時間。
書きながら考え、書きながら整理し、
書きながら「ほ〜、そうだったのか!」と判ったりします。

これは、以前「おへそのすきま」にも書きましたが、
最初はとにかく思いつくままに書きます。
そうすると、本文量の2倍か3倍の量になっちゃうので、
8割がたかけると、
今度は最初に戻って、文章を削りながら整理します。
こっちをあっちに持っていき……と順番を入れ替えます。
そんな作業をしていると、
なるほど、あの人のあのルーツは、この考え方に
つながっていたんだよな〜
とまとまってきます。
そして、減らす作業と同時進行で、文章の最後、
まとめの部分を仕上げていきます。

この一連の作業は、本当に苦しいのだけれど、
本当に楽しい。
ぼんやりしていたものが、だんだん焦点が結ばれていく感じ……。

そして、原稿を書くたびに思い知ります。
私って、なんにもわかっていなかったな〜って。

人は、普通に暮らしていく中で、
出会った人、場所、起こったこと、感じたものを
なかなか整理できないもの。
そして、整理する時間を作ろうと思っても
それがなかなか難しい……。

「あれ」と「これ」を結びつけ
「統合」という作業ができるのは、
案外、ぐっと集中して、仕事や作業をしているときなのでは
ないかなあと思います。

私は「書く」という仕事だから、それがより顕著なのかもしれませんが、
仕事が忙しくないときに、
「よし、今日はご馳走じゃ」
とキッチンで、あれこれ料理を作っている最中
いろんなことを考えて、
あ〜、そういえば、あのことそ〜だったよな。
と思い出したり、再確認できることがあります。

つまり、淡々と手を動かすと
頭も整理できるってことかもしれません。

庭で草むしりをしたり、
掃除をしたり、
あるいは、通勤途中にぐっと口を結んでカツカツと歩いたり。
そんな中で思考が整理されることもありますよね。

「集中」というひとときは、
心地いいものだよなあと思います。

6時から3時間ほど書き続けたら一休み。
このときがあぶない!
つい、気分転換に、取材で知ったアレやコレをネットで探し
ついポチッちゃう!

一番上の足用の湯たんぽは、そうやって買っちゃいました。
足元がぬくぬくで、かなり気持ちいいです。

毎日1つずつ荷物が届くのが怖い!笑

 

さあ、これからまたひと頑張り!

みなさんの「集中」の時間は、どんな時間でしょうか?

 

 


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