いよいよ連続投稿9日目。最終日です。
連休中、ずっと読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
「毎朝楽しみにしています」
と自分でも思ってもいないぐらい、多くの方に声をかけていただいたり、メッセージをいただいて
嬉しかったです。
さて!
昨日は陶芸家、大谷哲也さんの個展へ行ってきました。
graphpaperというショップ2階の展示スペースが面白かった!
まるでアートギャラリーかな?と思うような真っ白なモダンな空間で、
壁に絵が飾ってあるのかと思いきや……。
そこをスルスルと引き出すと、中から棚が出現し、そこに器が展示されているのです!
自分で「開ける」という動作をすることで、
展示された作品が、より身近に感じられて、机の上に並べられているものを見るのとは
また一味違った体験ができました。
大谷さんと言えば、かつてこのサイトの「暮らしの中のもの風景」で平鍋を動画でご紹介しました。
大谷さんに出会ったのは、今からもう10年以上前になるでしょうか?
当時哲也さんは、独立するかしないかの頃。
古い一軒家で奥様の桃子さんと娘さんと暮らしていらっしゃいました。
その後、「家を建てました〜!」とご連絡をいただいて、取材に。
花ちゃん、風ちゃん、緑ちゃんという3人の娘さんたちはまだまだ小さくて、
みんなでキッチンで餃子を作る様子を撮影させていただきました。
みんな可愛かったなあ〜。
そんな娘さんたちは今ではすっかり大きくなり、長女の花ちゃんはもう大学生!
2年前には「暮らしのおへそ vol22」でも取材させていただきました。
こうやって、取材などで知り合ったご家族と、1年に1度ぐらいしか会わなくても、
細く、長く繋がっていけることを本当に幸せだなあと思います。
子供達はたちまち大きくなり、時の流れの速さを感じて驚くばかり!
私が東京でバタバタ仕事をしている間にも、
それぞれの土地で、それぞれの家庭で、淡々と毎日が積み重なり、
それぞれの人生が流れていく……。
人との出会いの後ろには、そんなみんなの暮らしがつながっているのだなあと思うと
なんだか自分のことなのに、感動してしまうのです。
昨日書いた平井かずみさんのように、プライベートでの出会いもそう。
そのほか、イベントや「おへそ塾」や「スコップの会」など、
色々な形で色々な人に出会います。
会って話をして、またそれぞれの暮らしに帰っていって、互いに自分の生活を送る……。
そうして、また出会う。
そう思うと、誰かと出会っておしゃべりすることは、
その人の暮らしの先っぽに触れることなのだなあと改めて思います。
だからこそ、巡り合ったことに感謝して、
一つ一つの出会いを大切にしたいなあと。
そして、その出会いから学んだことを綴っていければいいなあと思います。
昨日、なかなか人に声をかけられなくて「明るく閉じてるんです」と書いたら、
挿花師の谷匡子さんが、こんなメッセージをくださいました。
「それも一田さんならではの、熟成したというか、
日本人女性が持つ奥ゆかしさみたいなとても素敵なところだと
お会いした時に感じてましたよー。
and奥に秘めた少年のような純粋さと~。、、、素敵です」
嬉しかったなあ。
苦手と思っていたことを、こんな風に言ってくださって……。
奥ゆかしいかどうかは別として、
心を開くのが下手でも、ゆっくり細く長く、いろんな人と繋がっていければいいなと思います。
大谷哲也さんの個展は5月11日までです。
壁からスルスル〜と引き出して……。を体験してみてください。