最近、新しい言葉に出会ったら、その意味を調べてみることにしています。
まるで聞いたこともない言葉の向こうに、新しい世界を垣間見れる気がして……。
最近知った「はじめてワード」は、「ブリコラージュ」。
インターネットの記事で読み、なんだか響きが面白そう!
と思ったという単純な理由で調べてみました。
もともとは「繕う」「ごまかす」を意味するフランス語で
「寄せ集めて自分でつくる」「ものを自分で修復する」ことをいうのだとか。
この「ブリコラージュ」を今の生活に当てはめてみると、
「問題が生じた際に、手元にある材料や道具を寄せ集めて対処する」ということ。
つまり、設計図をもとに目的を立てて何かを準備して組み立てる=エンジニアリングとは
対極にある考え方ということです。
エンジニアリングの考え方の方が失敗が少ないし、確実です。
でも、「その場で寄せ集めて作る」ブリコラージュは、不確実性に対応できるそう。
この言葉を知った数日後に、
野村友里さんのラジオ番組で、鳥取県智頭町のパン屋「タルマーリー」の渡邉格さんが
発酵のお話をされているのを聞きました。
発酵のおもしろさは、「ど真ん中ではなくて、多様な答えがある」ということ。
「おいしい」という画一化された価値観の中で生きていこうとすると苦しくなるけれど、
菌とかかわるようになって、
それぞれの個性を出した方がおもしろい。
「おいしい」ってもっと曖昧でいい、と思うようになったそう。
そして、「失敗することにワクワクできるようになった」のだとか。
私たちはつい、「どんな生き方がいいのかな?」と正しい答えを探したくなって、
「そこ」へ向かって一直線に走り出したくなるけれど、
「何が正しいかなんてわかならい」と
あっちこっちにフラフラ歩いているうちに、
ふと、小川に出会ったり、大きな木を見上げたりするのも楽しいかもしれない……。
若い頃は、役に立つことばかりを求めていたけれど、
歳を重ねると、役にたたなくても楽しいことがある、と知るようになります。
そうして拾い上げた「寄せ集め」で、
その場でできる方法を選ぶ……。
初めて知った「ブリコラージュ的」要素を、暮らしに取り入れてみたら
どうなるんだろう?
とちょっとワクワクしています。
みなさんは、最近知った言葉ってありますか?
今日もいい1日を