ノート11 暮らしには願いが宿っている

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すっかりご無沙汰しておりました。
季節は巡り、気がつけばもう4月です。
誰もが予想しなかった形で迎えることになった2020年の春、
みなさまもそれぞれの思いを抱きながら日々を過ごしていると思います。

今は、家での過ごし方や暮らし全体を見つめ直している方も多いかもしれません。
私も少し前から朝の過ごし方を考えていて、新しく始まった習慣が二つあります。

 

一つは、朝一番に神棚のお水を新しくして手を合わせること。
これは『暮らしのおへそ29号』の中村ヤンさん、ノリミさんに影響を受けて始めました。
スクランプシャスという屋号で洋服作りをされているお二人は、

毎朝ご夫婦揃ってお仏壇に手を合わせているのだそう。
これまでお正月ぐらいしか神棚に手を合わせてこなかった自分を反省しました。

実際に始めてみると、朝の縮こまった体も神様の前では自然と背筋が伸び、
それにつられて心もしんと静まるので、体も心もフラットになる感覚があります。
ほんの数秒でも、一日に一度自分をリセットする時間は、今とても支えになっています。

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もう一つは、梅肉エキスを飲むこと。
こちらは田中のり子さんの著書『からだとこころを整える』を読んで取り入れました。
田中さんは衣食住をテーマに暮らしまわりの編集・執筆を行っている方です。
各分野で活躍する10名の女性のセルフケアが紹介されているこの本、とても読み応えがありました。

胃腸の不調に梅肉エキスを飲んでいるという方がいらして、早速真似してみることに。
飲み始めて一ヶ月、
気になっていた午前中の胃の重さがかなり改善されました(嬉しい〜)。
胃が元気だと体もついてきてくれるので、自分の土台がぐっと底上げされたように感じます。

青梅の果汁を煮詰めて作られた梅肉エキスは、
ほんのちょっと舐めただけで目の覚めるような酸っぱさです(私はお湯で溶いてちびちび飲んでいます)。

その「目覚めの一杯!」という感じが、寝起きの悪い私にはちょうどよかったのかもしれません(笑)。
食べすぎて調子が今ひとつ、なんてときにも頼れるので、手元にあると安心できます。

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月が変わると気持ちも切り替えたくなりますが、今月は特にそれを感じました。
掃除に関してはいくらでも先送りできてしまう私ですが、
モヤモヤした気持ちを少しでもすっきりさせたくて、え〜い!と洗濯槽の掃除に着手。
明日からの洗濯が気持ちいいな〜、今日の私よくやった!と上機嫌になりましたが、
そういえば最近、同じような感覚があったのです。

このところ「あたらしい日常料理 ふじわら」の藤原奈緒さんのレシピで鶏ハムを何度となく作っています。
(レシピはお店のウェブサイトやインスタグラムで公開されています。おいしいびん詰めたちの通販もやっていますよ〜)
お肉を漬け込む時間があるので、食べたい時に食べるには前もって下準備しておく必要があります。
いつ食べたいか考えて、だったらここで準備しておこう、と自分の行動を逆算するわけです。

明日の私がすぐ茹でられるように、今日の私が鶏むね肉に調味料を擦り込んでおく。
翌日茹でながら、昨日の私、準備しておいてくれてありがとう、と思う。
明日からの私が気持ちよく洗濯できるように、今日の私が洗濯槽をきれいにする。
毎日使ってきた過去の汚れを、今の私がきれいにして、未来の私に繋げていく。
日常ってこういうことの繰り返しなんだよなって、なんだか改めて感じ入ってしまいました。

 

思えば私が毎朝神棚に手を合わせ始めたのは、穏やかな気持ちで一日をスタートさせたかったから。
毎日をそんな気持ちで始められたら、きっと人生も変わっていくだろうと信じて。
体を整えるのも、今日一日を元気に過ごして、明日からも健やかな自分で人生を楽しみたいと願って。
気持ちよく暮らしたいから掃除をするし、おいしく食べて元気でいたいから、手を動かして料理する。

どんな形であれ、暮らしには、必ず願いが宿っているのだと思います。
だとしたら、私たちは自分の小さな願いを、日々の中で叶え続けているのかもしれません。

なかなか先の見えないご時世ですが、
今を耕した先に実りある未来が待っていることを、願わずにはいられません。

 

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