「わ〜素敵!」と言える人になりたい

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年が明けてから、「かあさんの暮らしマネジメント」、
そして「大人になったら着たい服」
さらに別冊と3冊の本の執筆に追われ、
ず〜っと原稿を書き続けてきました。
そしてふと気づくともう3月。
先日、自転車で走っていると、沈丁花の香りがフッとして
ああ、もう咲いているのね〜と思ったところです。

毎年1月にする障子の張り替えを、昨日やっと終えて
我が家も、そして私自身もようやく清々しくなりました。

さて!
先日、書いた原稿を取材先に送りました。
すると「なんて素晴らしい!」というお返事をいただき
あ〜よかった!と嬉しくなりました。
たとえお世辞でも、自分がやったことに対して
褒めていただくと、思わず笑顔になります。

そして、ふと私自身も誰かに対して
「わあ、素晴らしいですね!」って言えてるかな?
と考えました。
その一言が、相手を笑顔にして、心をワクワク弾ませるなら
いっぱい言いたいな〜と思ったのです。

でも……。
たとえば誰かに何かを見せてもらって、
なかなか「これはいい!」と言えない自分がいるのも事実なのです。
仕事柄、とてもたくさんのモノを見るので、
見すぎた結果、同じように見えるモノには心が動かなくなってくる……。
「わあ〜、これすごい!」
と思えるモノに出会うのは、稀かもしれません……。

経験を積むことによって、モノを見る目が厳しくなります。
自分に正直になると、
「わあ、素晴らしいですね〜」となかなか言えなくなってしまうのです。

 

仕事で素敵なお店のオーナーさんによくお会いします。
彼ら、彼女らに共通しているのが、
「わあ、素敵ね〜」という感度の幅広さです。
きっと、たくさんのモノをみてきていらっしゃると思うのに、
毎回、「きゃ〜、素敵!」と感動できる!
周りには、そのプラスの波長が伝わって、いい人がどんどん集まって
Happyな輪が広がっていきます。

そんな人に出会うたびに、私は自分の心の狭さを思い知ります。
どうして、私は「あれはダメ、これもイマイチ」なんて言ってるんだろうって。

もしかしたら、あのオーナーさんたちは、同じものでも見ていても、
見ているところが違うのかもしれない……。と思い始めました。
そう考えたとき、ハッとしたのです。
私が「あれはダメ、これもイマイチ」と思っているのは、
私自身の好き嫌いの問題だったんだって。

私の好き嫌いと、
その人やそのモノの自体の素晴らしさは別なんじゃなかろうか……。
「私のジャッジ」にとらわれすぎていると
世の中にたくさんある素晴らしいものの前を素通りしてしまうんじゃなかろうか……。

何かに出会ったとき、「私」を一旦横に置いておいて
手に取って、向き合ってみる……。
そうやって、もうすこし自分の扉を広く開けてみたら、
何かが変わるのかな?
と思い始めた今日この頃です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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