東京は、朝から冷たい雨です。
みなさま、いかがおすごしでしょうか?
さて!
いよいよ来週1月31日(金)「暮らしのおへそ Vol29」が発売です!
この1冊を作りながら、どの人に会っても、「そうか〜!」と受け取ったことがあります。
それが
自分の力で「どこか」へ行こうとするのではなく、
環境を作ったら、必ず「どこか」へ連れて行ってくれる。
ということでした。
巻頭は由紀さおりさんです。
由紀さんといえば、数年前にアメリカのジャズオーケストラ「ピンク・マルティーニ」と
コラボレーションしたCDが世界的に大ヒット。
その頃から、私は、単に歌が上手だけではない……。
いつも新しい扉を開け続ける由紀さんに
いつか会ってみたい、と思っていたのでした。
そんな由紀さおりさんのおへそは
「今までやったことがないことをやること」。
70代の由紀さんから、この言葉を聞いたとき、「すごい!」と思いました。
「自分にバリアを張ってしまって、『こうしたほうがいいんじゃない?」と
言ってくれる人を遮断するオーラを発してしまうのは、すごく残念なことだと思います。
どんなことも『やってみなくちゃわからない』って思うんです」
「自分がやってきたことを守るだけじゃダメなんです」
そう語ってくださいました。
リスクを承知で今まで「やったことがない」世界に飛び込んで、自分を更新する。
人が何歳になっても成長する方法は、それしかないのかもしれません。
ちょうど今日、Facebookで根本きこちゃんがシェアしてくれていた記事にこんな言葉を見つけました。
内田樹さんが、「受験生のみなさんへ」というタイトルで書かれた文章の一部です。
日本の学生に際立って欠けているのは、
一言で言えば、自分と価値観も行動規範も違う「他者」と対面した時に
敬意と好奇心を持って接し、
困難なコミュニケーションを立ち上げる意欲だということです。
明るく閉じている私は、アウェイの状況に飛び込んでいくのがとても苦手です。
知らない人ばかりの集まりに出かけていくなんて、本当に気が重い……。
ちょうど昨日、「リクシル」のショールームにトークイベントに呼んでいただきました。
それだけだったらいいのですが、トークの後に「座談会に参加してください」
と言われて、とたんに気が重くなりました。
知らない人ばかり。しかも「暮らしのおへそ」も読んだことない人が多いはず……。
「トークだけで帰っちゃダメですか?」と言いたかったけれど、ぐっとがまん。
そうして参加してみたら、最初はちょっとぎくしゃくしたけれど、
普段会わない人たちと、いろんなお話ができて、とっても楽しかったのです。
自分の扉を閉じない
ということの大切さを、改めて実感しました。
やったことがないことをやる。
行ったことがないところへ行く。
会ったことがない人と会う。
それはどれも気が重いことです。
でも、その「摩擦」こそ、自分を新しく磨いてくれる力なのかも。
「違和感」とは、それを乗り越えた先に、きっといい景色を見せてくれるもの。
「やったことがないこと」を怖がらず、受け入れてみよう、と思うこのごろです。
「暮らしのおへそ vol29」は、amazonですでに予約が始まっています。
もう少し詳しい説明は、また改めて書きますね。
みなさん、ぜひ読んでみてください。
今日もいい1日を。