仕事始めのその前に。

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いよいよ今日から仕事始めですね。
実家でのお正月を終えて、東京へ戻る前にちょっと京都に立ち寄りました。

連れ合いが連れて行ってくれたのが、京都の北、鷹ガ峰にある光悦寺。
本阿弥光悦の屋敷跡です。
ここがもう素晴らしくよかった!
境内には7つのお茶室があり、どの佇まいも美しく、庭も隅々まで手入れされていて
心が洗われるようでした。

以前の私なら前日には、きちんと自宅に戻り部屋を整えて、「さあ、今日から仕事始め!」
と迎える、という「けじめ」好きだったのですが、
連れの「せっかくこっちに来てるんだから」の一言に
「ま、いいか、半日遅れても」と思ったのでした。

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今年の目標は、「やったことがないことを経験する」こと。

先日、「暮らしのおへそ」でも取材させていただいた、植松電気の植松努さんが、
ブログにこんな風に綴っていらっしゃいました。

「僕は会社も個人も、社会から『必要だよ』と思われている限り
消え去りはしない、と思っています。
そしてそれは、『他社(他者)が持たない能力』を持つことによって
生じると思っています。
それは『他人がしない学びと経験』によって生じると思います」

人生後半になって、もうこれ以上成長はしないんじゃないか……
と思うことがあります。
すると、突然明日がつまらなくなる。
でも、まだまだ自分の中に自分が知らない自分がいる……
と思った途端、ワクワクして来ます。

そんな「自分が知らない自分」を引き出してくれるのが、
「まだやったことがないこと」なんじゃないかと思うのです。

それは、何も大仰なことでなくてもいい。
やったことがない方法で家の掃除をする、でもいいし、
使ったことがない道具を使ってみる、でもいい……。

確かに私はi podを使い始めたおかげで、仕事がガラリと変わったし、
モップを手に入れたおかげで、家の掃除がグンとラクになりました。
そして、そこからいろんな新しい時間が始まったのは確かです。

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「やったことがないこと」をやるのは、ちと面倒臭い。
「やったことがあること」の方が安心だし、結果が見えているし、ラクなのです。
でも、「やったことがないこと」に着手し、戸惑い、「あれ?」と立ち止まり、四苦八苦して
試行錯誤するそのプロセスの中で
「自分が知らない自分」に出会うことができる……。

 

焦らないで、急がないで、そんな回り道を今年はワクワク楽しめたらいいなと思います。

さあ、これから東京へ帰ります。
みなさま、いい1日を!

 

 


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