朝、窓を開けると涼しい風にのって虫の声が聞こえます。
東京は、気温30度の日が続きましたが、秋は確実に近づいてきているよう。
そんな中、先日は我が家でおへそパーティーを開きました。
このパーティー、毎号取材をさせていただいた方と、
カメラマンや編集者などのスタッフが集まって開いているもの。
創刊以来ずっと続けています。
創刊号の「おへそパーティ」の際、
恐れ多くも巻頭で取材をさせていただいた夏木マリさんにも招待状を出しました。
もちろん来てはくださらなかったけれど、
パーティが始まる少し前、
箱いっぱいの中華ちまきが届いてびっくり!
まだ売れるか売れないかもわからない、小さな1冊の雑誌にまで
心を尽くしてくださるマリさんの懐の深さ、細やかさに感激したことを懐かしく思い出します。
当時は料理もすべて私が作っていて、
慣れていないものだから、も〜大変!
とはいっても特別な料理は作れないから、我が家のおかずの延長線上で
大根の煮物だったり、コロッケだったりと、およそパーティらしくないおかずを作っていたのでした。
20~30人分の料理の買い出しに行き、朝からひたすら作るのは大変だったなあ〜。
限界を感じて、途中からその号で取材をさせていただいた
料理のプロにお願いするようになりました。
今回のゲストシェフは竹花いち子さん。
そのお料理のおいしかったこと!
しかも、食べたことのないものばかり!
前菜は、こんなボックスに入っていました。
ピオーネのピクルスがおいしかったな〜!
そのほか、手作りの鯖のみりん干しを春菊の上に散らしたサラダだったり、
栗の上から豚肉を巻いて煮込み、「もって菊」とトマトのさっぱりソースをかけた「栗豚」だったり。
我が家は和室なので、みんなで膝を交えておいしいご飯を食べながら
おしゃべりを楽しむと、ぐんと距離が縮まる気がします。
このパーティで仲良くなった人同士が、
後に一緒に展示会を開いたり……と「おへその輪」が広がっていくのも楽しいものです。
今回は、関西からemiさんや、安西留美さんもかけつけてくださいました。
テレビ制作会社で音声を担当している安西さんは、
なんと徹夜明けで新幹線に飛び乗り参加。
1泊して朝6時の新幹線でとんぼ返りし、10時から仕事だったそう!
「明るく介護する」が安西さんの「おへそ」でした。
お父様をお風呂にいれて差し上げる時には
「オトンの丸洗いじゃ〜!」とわざとふざけてみたりして……。
毎週ご実家に通いお母様の畑仕事を手伝い、お父様の話を聞き……。
「人生はプラスマイナスゼロ。
『いいこと』も『悪いこと』も
人生を味わう糧となる」
という言葉は忘れられません。(「暮らしのおへそ vol28」より)
今回のパーティでも、
「オトンとオカンも連れてきてあげたかった〜」と笑う安西さんの言葉が印象的でした。
仕事を離れ、みんなで集まって、おいしいご飯を食べながらおしゃべりする……。
出会うはずがなかった人と人が出会い、
新しい関係が広がっていく……。
おいしいものの力ってすごいなあと思います。
食欲の秋ですね。
何かを見つけたかったら、誰かを誘ってご飯を食べにいくのもいいかもしれません。
みなさまいい1日を。