少し風が変わって、秋の足音が聞こえるようになりました。
みなさま、いかがおすごしでしょうか?
さて、いよいよ明日23日(金)「暮らしのおへそ Vol28」発売です!
今回の表紙はアイロンです!
アイロンにまつわる思い出を「はじめに」に書きました。
ぜひ読んでみてください。
では、一田的ダイジェスト版をお届けします。
じゃじゃじゃ〜ん!
ページをめくってまず現れるこの写真にきっとびっくりされるはず。
巻頭はヘアメイクアップアーティストの藤原美智子さん。
今ではこんなこともできるのに、
かつでは、体がすごく固かったのだとか……。
毎日ストレッチを続けたら、少しずつ柔らかくなり、こんな美しいポーズもできるようになっちゃった!
何かを続ける時には
「私、続けられるかな?」「できるかな?」と考えないそうです。
「できる」「できない」という感情を入れないで、ただ始める……。
そんな藤原さんの「三日坊主を卒業するためのおへそ」は、本当に目からウロコでした。
整理収納アドバイザーで、ご自身の会社「OURHOME」を主宰するEmiさん。
さぞ頑張り屋さんなのかと思いきや、
教えてくれたのは「ブレーキのおへそ」。
いつもすべての力を使い切らない……。
「あと一歩」を残しておけば、笑顔でいられるのだとか。
「やりたいことをやる」というアクセルを踏むために
「できないことはやらない」と決める。
そんなブレーキが必要なんだと、教えていただきました。
東京表参道にあるレストラン「イートリップ」の一角で
花屋さん「ザ リトルショップ オブ フラワーズ」を営む壱岐ゆかりさんは、
若い頃は、完全な夜型で酒とたばこの日々を送っていたときいてびっくり!
さらに極度の人見知り。
「花屋さんになる」ことで、太陽と共に起き、
暮らしも生き方もがらりと変わったそうです。
「おへそ」を変えるのに必要なのは、強い意志ではなく
環境を変えること。
そんな壱岐さんの「生まれ変わるおへそ」の物語をぜひ!
ご自身の洋服ブランド「フルーツオブライフ」を立ち上げた大橋利枝子さん。
50歳を過ぎての新たなスタートを切ったのは、
親友の大病がきっかけでした。
「人生には限りがある」
そう実感したら、命があるうちに「やりたいことをやろう」と思ったそう。
大人のおしゃれのおへそをどうぞ。
わたしがたまたま「おもしろそうかも」と料理教室に行って
知り合った料理人の竹花いち子さん。
今回教えてくださったお話で一番感動したのは
竹花さんが若い頃「ザ・ブルーハーツ」の甲本ヒロトさんが好きだった、というエピソードでした。
当時コピーライターで作詞家。多くの歌手の作詞を手がけていた竹花さん。
でも、コンペで自分が一番好きなことは、通らない……。
「私の好きなことは一般受けしないんだ」と思っていたそう。
でも、「ザ・ブルーハーツ」はデビューするやいなや一大旋風を巻き起こしました。
「本当のことって、どんな人にも通じるんだ」
そのことに竹花さんは衝撃を受けます。
そして、「私は心から好きだと思うことをやっていなかっただけなんだ」と気づいたそう。
そして、仕事を辞めてしまいます。
そのまっすぐさといったら!
竹花さんの料理人になるまでの物語を聞かせていただきました。
私が大好きで、個展に通い続けている木彫家、西浦裕太さんのおへそは
「なぜだろう?」を探すこと。
ゴリラの木彫を作るなら
ゴリラを彫るのではなく、舞台や背景を作る。つまり目に見えないものを作る。
西浦さんのお話は、しみじみと心に染み入りました。
岡本太郎記念館内にカフェ「ア・ピース・オブ・ケーキ」を。
骨董通りにパンケーキの店「APOC」をオープンさせた大川雅子さん。
今まで歩んできた人生では、計画性は一切なし。
お父様は晩年、会いに行くと帰り際に「シーアゲイン」と手を振ってくださったそうです。
もちろん「See you again』ということ。
人生はなるようになる。
そう教えてくださったのだとか。
夕方ベランダでご主人と一緒にお酒を飲むそう。
どんなに大変なことがあっても空を見上げれば「ま、いいか」と思える……。
そんな「きままなおへそ」です。
ここまでが前半。
まだまだいろんな方のおへそがいっぱい!
後半はまた明日お知らせしますね。
ほんの小さな「おへそ」でも、その後ろにはその人の暮らしや人生が繋がっています。
「どうして、このおへそ?」
そこへ至るまでの時間を想像しながら、
じっくりゆっくり読んでいただけたら嬉しいです。
ぜひ書店で手にとってみてください。
ではでは、みなさまいい1日を。